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みなさんこんにちは。
キナリデザインの多田です。
普段の設計作業において、いったいどんなところに気を付けながら打ち合わせを進めてkinarino施工事例が仕上がっているのか、皆様のこれからのエクステリアプランのご参考になればと、ご紹介していきますね。
今年8回目の第20回は、〚千葉市。フロントガーデンの艶やかルージュ。春風が薫る爽やかなアウターに。〛の つくりかた。をお送りします。
瀟洒な煉瓦の邸宅のフロントガーデンをリフォームする、エクステリアプランです。
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立派に育った既存の庭木を中心として、西洋のガーデンをイメージしたタイルテラスを計画していきます。
西洋のデザインの特徴はなんといってもシンメトリーです。
左右対称に幾何学模様を描くように庭園をデザインすることをコンセプトに、外構リフォームのプランを検討していきます。
正面にはメインのクスノキが立派に成長しています。
もちろん主木として計画するのですが、大事なポイントがもうひとつ。
奥に見えるシマトネリコです。
エントランス脇に植えられたサブツリーをいかに引き立てるか、対になったエクステリアデザインが出来上がれば、今回のリフォームは大成功になりそうです。
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道路側からの外構全景です。
建物屋根のセンターを折り上げて、シンメトリーにあしらったモールデザインが美しいですね。
門袖の重厚な煉瓦にはコケがむして、時の流れを感じさせる伝統美なエクステリアに仕上がっています。
この世界観をフロントガーデンのリフォームデザインに落とし込んでいくのが今回の外構設計のテーマとなります。
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エクステリアリフォーム前のフロントガーデンの様子です。
ゆったりと石畳のアプローチが玄関へと続いています。
ローズマリーやギボウシ、クリスマスローズが洋館の印象をより強くしているのが感じられますね。
ただ、土のスペースが多すぎて、管理が大変になってきたので、なるべくメンテナンスが楽な外構計画を提案して欲しいとのご希望でした。
クスノキを中心に、既存のアプローチを引き立てるガーデンプランが必要です。
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ご提案したエクステリアリフォームフランがこちらです。
建物外観のレンガの赤褐色をモチーフに、キャメルカラーの縁石を合わせて輪郭を強調していきます。
外構計画は、それ単体では成立しないという特徴があります。
建物と一体となって、どれだけ美しいデザインにまとまるか、が重要なポイントです。
ですから、色味や、デザインコード、プランツとの相性など、色々な角度から検討をすすめてベストなエクステリアプランを引き出していくのが大切です。
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こちらは建物正面にレンガの花壇を計画したセカンドエクステリアプランです。
建物ファサードの基礎部分を隠すことで視覚的に一層華やいだ外観になります。
床から高さをだしたレイズドベッドですので、扱いやすいスペースとなります。
地面のグランドカバー、成長した高木、その中間レベルにグリーンを入れることで、より魅力的な外構空間が生れてきます。
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エクステリアプランも無事に決定して、いよいよ外構工事の開始となります。
まずはクスノキを中心として、図面のフロアデザインを割り付けていきます。
今回はエクステリアリフォームです。
既存のお庭の要素とバランスを考慮しながら、計画を微調整していく必要があります。
極力、クスノキを中心にもってくるように、ですがタイルサイズや、既存アプローチとの干渉など、ぎりぎりで調整をとっていきます。
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サブツリーのシマトネリコの足元の様子です。
こちらは200角タイルで割付を検討していきます。
雨水系統の既存配管、桝も絡んできますので、なかなか思い通りの形に仕上げるのが難しいですが、周囲とのバランスを見ながら、少しづつ位置を決定していきます。
エクステリアリフォームの場合、既存樹木廻りに、後からコンクリートを施工することになります。
コンクリートのアルカリ性が苦手な樹種もあり、場合によっては弱ってしまうこともありますので、こんなところにも注意が必要です。
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今回の外構リフォームで、デザインと同じくらい大切なことがあります。
それは、なにかと言うと、雨水の排水計画です。
雨水なんて勝手にどこかへ流れるんじゃないの??と思うところなのですが、そうでもないんです。
土や砂利でしたら大丈夫ですが、今回のように全面コンクリート舗装となると、場合によっては水たまりだらけになってしまいます。
既存の排水ルートをチェック、集水桝を新設して、配管ルートを検討していきます。
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床に貼りこむタイルが入荷しました。今回は600角サイズから100角まで、7種類のタイルを組み合わせて床を仕上げていきます。
アイコットリョーワ、リクシル、ニッタイの3メーカーのタイルをミックスしていきます。
パッチワークのような、組合せのバランスが秀逸なエクステリアのフロアデザインです。
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こちらは、ですね。痛恨のミス!!!!な写真です。
なにやらメインの600角タイルの色味がパースと全然違いますね。現物のサンプルを確認せずに、カタログだけで色味を選んでしまった結果、このような状況となってしまいます。特にカラバリが売りのエクステリアプランとする場合は一層の注意が必要です。
外構を計画中の方は、是非、エクステリアプランナーさんと一緒に、現物を確認することが大事だと思います。
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メインの600角タイル、縁の300×600タイルの色味を変更して、なんとかイメージパースの仕上がりになってきました。
これなら建物外観ともぴったりマッチしています。
仕上がりが楽しみだなーと思える工事風景は正解です。
なんだか、大丈夫かな、不安だな、と感じる施工現場は要注意です。
ニヤニヤしちゃう外構工事の施工現場は大正解です。
写真手前にはフロアハッチです。
既存雨水桝とぶつかってしまうときは、このように対応していきます。
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タイルの施工が概ね完了しましたら、外周部の土間コンクリートを打設していきます。
この時点で水勾配が確保できているか、はっきり分かるようになります。
今回の外構計画は、ツリーの中心部分を持ち上げて、全方向に放射状に傾斜をつけています。
5角形の辺それぞれのスペースに集水桝が配置されるように雨水配管を計画、砂利のスペースでなお、浸透性も期待できるようにしました。
エクステリアアプローチ廻りの水溜りは無いほうがよいですからね。
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タイルテラス外周部は排水スリットです。
化粧砂利を敷き込んで、周囲の土間コンクリートと馴染ませていきます。
タイルの濃淡を一層引き立てるグラベルカラーです。
以外と存在感がでますので、砂利、、は、とても大切なデザイン要素なんです。
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最後はタイルに汚れ防止のコーティング剤を塗布します。
さらにさらに、艶がでて、思わずみとれてしまう仕上がりです。タイトルの、艶やかルージュ、、がぴったりなエクステリアリフォームです。
kinari no design method 〚千葉市。フロントガーデンの艶やかルージュ。春風が薫る爽やかなアウターに。〛の つくりかた。
いかがでしたか?これからエクステリア、外構工事を計画される皆様の、少しでもお役に立てれば嬉しいのですが。
では、皆様にお会いできることを心待ちにしております。
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