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Kinarino Column~ガーデニングのお悩み:冬の景色をどう彩るか~

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    皆さんこんにちは。
    キナリデザインの立川です。
    早くも12月第3週に突入です。2025年もあと残り僅かとなって参りました。
    関東地方の比較的暖かい地域でも、この頃になると冬将軍がやってきたり、北風が冷たく太陽の光がとても心強く思えたりしますね。
    恐らく庭の植物も同じで、常緑樹は冬でも光を求め光合成をしています。春になったら素早く新芽を出す準備をしているのです。

    という事で今回は、寂しくなりがちな冬のお庭をどう彩るかについてお話したいと思います。
    関東地方の12月半ばの景色は、まだ若干紅葉の名残があります。
    特にここ数年は暖冬なのも相まって、紅葉時期が長く楽しめるという利点もありますね。
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    さてそこで、庭の冬支度としては、下記のようなことが挙げられます。

    ★常緑樹★
    <軽い剪定(12〜2月)>
    ・目的:形を整える・風通しを確保
    枯れ枝・混み枝・内向き枝だけを除去
    樹形を大きく変える剪定はしない
    ・対象例:ソヨゴ・シマトネリコ・アオキ・ヒバ・マキなどの針葉樹
    ♧ 強剪定は春〜初夏が基本です。

    < 寒肥(1〜2月)>
    ・目的:春の芽吹きを良くする
    有機肥料(油かす・堆肥・骨粉)
    根元から少し離して、浅く埋める

    ※ 即効性肥料は不要
    ※ 生育が弱っている木には控えめに
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    < 乾燥・寒風対策>
    冬は「寒さ」より乾燥がダメージになるので、根元に腐葉土・バークチップ等のマルチングをすると湿度が保たれるため、効果的かつ霜よけにもなります。

    ★風当たりが強い場所は、寒冷紗を一時的に設置

    <冬にやらない方がいいこと>
    ✕ 強剪定・刈り込み
    ・葉量が減る→ 寒風・霜で傷みやすい
    ・春の回復が遅れる

    ✕ 液体肥料・即効性肥料
    ・吸収されにくい
    ・根を傷める原因になることも

    ✕ 過剰な水やり
    ・根腐れ・凍結の原因

    ●特に地植えは基本放置でOK
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    ★落葉樹★
    <剪定(いちばん重要)>
    理由:落葉して枝構造が見やすく、木への負担が少ない
    ・やること:枯れ枝・病害枝を切る
    交差枝・内向き枝を整理
    徒長枝(不自然に伸びた枝)を間引く
    対象例:モミジ・サクラ・ハナミズキ・ジューンベリー・アオダモ

    ●樹形を整える「基本剪定」は冬が最適です。

    <寒肥(1〜2月)>
    ・目的:春の芽吹きと花つきを良くする
    有機肥料(油かす・堆肥・骨粉)
    幹の真下ではなく、枝先の真下(根の先端付近)に施す
    土と軽く混ぜる程度でOK

    <落ち葉の管理>
    病害が出た木の葉 → 必ず回収・処分
    健康な落ち葉 →花壇のマルチング
    腐葉土づくり

    ♧霜対策・土壌改良にもなります。
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    <状況に応じて行うお手入れ>
    ● 若木の防寒・防風
    植えて1〜2年の木は、根元に腐葉土
    支柱があれば緩みを確認
    ● 鉢植え落葉樹
    水やり:土が乾いたら
    午前中に少量
    霜が強い日は軒下へ

    冬にやらない方がいいこと(重要)
    ✕ 剪定NGの落葉樹

    以下は冬剪定すると花芽を切るので注意:
    〇ウメ
    〇モモ
    〇サクラ(強剪定)
    〇アジサイ(旧枝咲き)
    ♧これらは花後剪定が基本です。

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    ✕ 極端な強剪定
    ・春に徒長枝だらけになる
    ・樹勢が弱る原因

    ✕ 即効性肥料・液肥
    ・冬は吸収されにくく、根を傷めやすい

    <落葉樹・冬管理の考え方(関東)>
    ★切ってよい時期=休眠期

    ★栄養はゆっくり効かせる

    ★若木は根元を守る
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    さて次に、冬でも「さみしくならない」庭づくりのコツをご紹介しましょう

    < 常緑樹を「背景」に使う>
    冬の庭の主役は色とボリュームです。
    〇おすすめ常緑樹(関東向き):
    ソヨゴ
    シマトネリコ
    アオキ
    マホニア(ヒイラギナンテン)

    ♧落葉樹の後ろに配置すると、冬でも奥行きが出ます。

    <冬に映える「実・枝・樹形」>
    葉がなくても絵になる素材を入れると◎
    ・実もの:ナンテン、ピラカンサ、マンリョウ
    ・枝もの:ドウダンツツジ、アオダモ
    ・樹形重視:モミジ(冬姿が美しい)
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    <冬咲き・早春咲き植物を仕込む>
    ・サザンカ(11〜1月)
    ・クリスマスローズ(1〜3月)
    ・梅(2月)
    ・スイセン
    ・ガーデンシクラメン
    ・パンジー・ビオラ

    ♧ 「冬に咲く花」が1つあるだけで印象が大きく変わります。他に花ではないですが、カラーリーフ(ハボタン・ヒューケラ・グレコマ・シルバーレース・シロタエギク・ラムズイヤー等)を一緒に植え込むと良いでしょう
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    <地面を「見せない」>
    冬にさみしく見える最大の原因は土の露出。
    対策:常緑グランドカバー
    ・ヒメイワダレソウ
    ・フッキソウ

    〇砂利・化粧砂利
    〇ウッドチップ・バークチップ

    <夜の景色も活かす(簡単演出)>
    ソーラーライトで常緑樹の足元や、シンボルツリーを下から照らすと、木が鮮やかに見え照らされない地面は暗いので寂しく見えない。
    クリスマスに向けて、LEDのイルミネーションも映えますね。
    お庭にコニファーが植えてあれば、クリスマスツリーとして飾ってみるのも楽しいでしょう。

    ♧ 冬は空気が澄んでいて、夜の庭が一番きれいな季節です。
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    ここで、常緑・半常緑の
    ★「つる性グランドカバー」のご紹介です。

    〇ツルニチニチソウ
    特徴:丈夫・冬も緑・紫や白花
    向き:半日陰〜日向
    注意:広がりすぎる場合あり
    冬のお手入れ:伸びすぎた部分のみ軽く切る
    強剪定は春以降にしましょう。

    〇ヘデラ(アイビー)
    特徴:日陰に強い・立体演出可
    向き:日陰〜半日陰
    種類:斑入りは冬色が特にきれい
    冬のお手入れ:霜で傷んだ葉だけ除去
    壁・樹木に絡みすぎないよう誘引

    〇ワイヤープランツ(半常緑)
    特徴:繊細な枝・軽やかな印象
    向き:半日陰
    冬:寒波で葉が落ちることあり(関東南部は概ねOK)
    冬のお手入れ:枯れ枝整理のみ
    春に強めに切り戻し
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    ★常緑の「低木・匍匐(ほふく)性グランドカバー」
    〇フッキソウ
    特徴:完全日陰OK・安定感抜群
    冬:緑を保つ
    和風庭園に相性◎
    冬のお手入れ:基本放置
    落ち葉が厚く積もったら軽く除去

    〇ヤブラン(リュウノヒゲ含む)
    特徴:細葉で冬も整う
    日向〜日陰まで対応
    冬のお手入れ:葉は切らない
    傷んだ葉のみ除去

    〇ヒメイワダレソウ(半常緑)
    特徴:踏圧に強い
    冬:色がくすむが地面は覆う
    冬のお手入れ:触らない
    春に刈り込み
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    ★コケ類(自然風・和風向け)
    〇 スナゴケ
    向き:日向〜半日陰
    冬:緑〜黄緑を維持
    管理ポイント:冬は水やりほぼ不要
    落ち葉だけ除去

    〇ハイゴケ
    向き:半日陰〜日陰
    しっとりした和庭向け
    管理ポイント:
    乾燥・踏圧に注意
    冬は触らないのが基本

    以上に挙げたように常緑の植物をうまく取り入れて、殺風景になりがちな冬のお庭を楽しんでみてはいかがでしょうか。
    2月にもなれば、早咲きの春の花々が咲き始めてすぐに花いっぱいになりますから。
    また1年、せっかくの四季を満喫しましょう。

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