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皆さんこんにちは。
キナリデザインの立川です。
やっと秋らしくなったと思ったら、いきなり寒いですね。
皆さん体調管理をしっかりやりましょう。
さて、今回はあまりうれしくない話題ですが…でもガーデニングをする上では避けようがない「虫」のお話です。
個人的にも今年はやられました…
見つけるたびに虫と病気に効くというスプレーはしていたのですが、何が起きているのか分からないまま被害が広がっていました。
姿が見えないはずです。
土の中にいたのです。
調べてもらって、早速オルトランの顆粒を土に撒いて、更に混ぜ込みました。
直ぐ水やりをすると成分が溶けて効果があるようです。
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植物に虫はつきものですが、大きく分類すると
①植物にとって良い事をしてくれる「益虫」
②植物に対して被害をもたらす「害虫」
がいます。
①益虫(えきちゅう)とは?
植物や人にとって「役に立つ虫」のことです。
具体的には次のような働きをします。
☆害虫を食べる: テントウムシ、カマキリ、クモ、ア シナガバチ等は、アブラムシやイモムシなどを捕食して、植物を守る
☆受粉を助ける: ミツバチ、マルハナバチ、チョウ 花粉を運び、実や種をつける助けをする
☆土を豊かにする ミミズ、オオヒメグモなど一部の虫 土を耕したり、有機物を分解して栄養を作る
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②害虫(がいちゅう)とは?
反対に、植物や人にとって「害を与える虫」のことです。
★葉を食べる: アオムシ、コガネムシの幼虫、バッタ類は、葉を食べて枯らす
害虫の多くは繁殖力が強く、放置するとすぐに広がるため、早めの発見と対処が大切です。
★樹液を吸う: アブラムシ、カイガラムシ、ハダニ 栄養を吸い取り、葉をしおれさせる
★根や茎を傷める: コガネムシの幼虫、ネキリムシ 根を食べて植物を弱らせる
★人への害: 蚊、ハチ、ダニなどは、刺したりアレルギーを起こす
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主な虫について知ったところで、次は対策ですね。
すぐに頭に浮かぶのは、市販の殺虫剤でしょう。
(もちろん私も利用しています)
ですが、小さいお子様やペットが万が一触れても安心でしょうか。
そこで、益虫を活かしたナチュラル害虫対策を試してみてはいかがでしょうか。
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① 益虫を“呼び込む”環境をつくる
益虫は自然の中にすでにいますが、過ごしやすい環境を整えることで定着してくれます。
❀花を多く植える: ハーブ(ラベンダー、ミント、タイム)、マリーゴールド、ナデシコなど ミツバチやテントウムシを引き寄せる。
受粉・害虫駆除を助ける。
❀雑草を完全に除かない: 一部を自然風に残す 益虫の隠れ家や繁殖場所になる。
❀農薬を控える: 特に広範囲の殺虫剤は避ける 益虫まで死んでしまうのを防ぐ。
❀水辺や湿った場所をつくる: 鉢皿の水・浅い水盤など ミツバチやクモなどの水飲み場になる。
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② 害虫を食べてくれる益虫を知る
益虫の「働き」を知っておくと、どんな虫を守るべきか分かります。
〇アブラムシ対策には: テントウムシ、ヒラタアブの幼虫、ナナホシテントウ
テントウムシ1匹でアブラムシ数十匹を食べる!
〇ハダニ対策には: クサカゲロウ、ハダニタマバエ 葉裏にいる小さなハダニに効果的。
〇イモムシ・ケムシには、 カマキリ、アシナガバチ 幼虫を捕食。アシナガバチは巣作りもするため注意。
〇コバエ・小害虫には、 クモ
網を張って捕食。地味だが頼もしい存在。
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③ コンパニオンプランツ(共生植物)を利用する
植物同士の組み合わせで害虫を寄せつけず、益虫を呼び込む方法です。
♢バジル、マリーゴールド♢ (トマトと混植)
害虫避け・香りで虫を混乱させる
♢ニラ、ラベンダー♢ (バラと一緒に植える)
アブラムシ・黒星病の予防
♢ミント、チャイブ♢ ( ナス・ピーマンに)
害虫を避け、花粉媒介虫を呼ぶ
♢ローズマリー、セージ、タイム♢ (ハーブ全般に)
強い香りで害虫忌避+ミツバチを誘う
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④ 「守りたい益虫」を殺さない工夫
せっかく来た益虫を駆除してしまわないよう、以下に注意します。
◆殺虫剤を使う場合はピンポイントで。(アブラムシだけ狙える石けんスプレーなど)
◆巣や卵を見つけても、すぐに壊さない。(アシナガバチの初期巣などは観察してもよい)
◆夜の照明を控える。(強いライトは益虫の活動を妨げる)
⑤ 自然のバランスを信じる
益虫を活かす害虫対策は「多少の虫がいる状態を許容する」ことが前提です。
自然界では、害虫がいなければ益虫も来ません。
少しずつバランスが取れると、薬剤を使わなくても安定した環境になります。
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最後に、家庭の庭・植栽帯でよく出る害虫とその対策」についてお話ししましょう。
これは実際に困りやすい虫と、その正しい・安全な対処法を知る内容になります。
特に外構まわりや植栽帯では、環境によって発生しやすい虫が決まっています。
① アブラムシ
特徴: 小さくて群れで付着(特に新芽・蕾・茎)
植物の栄養を吸う。ベタつき(すす病)を招く。
発生時期: 春〜初夏、秋に多い
〇対策:
・テントウムシやヒラタアブなどの益虫を呼ぶ。
・牛乳スプレー・石けん水スプレーで窒息させる。
・風通しを良くする・肥料を与えすぎない(アブラムシは柔らかい新芽が好き)。
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② ハダニ
特徴: 葉の裏に発生。肉眼では見えにくいが、葉が白っぽく変色・カスリ状になる。乾燥期に多い。
発生時期: 梅雨明け〜夏(高温・乾燥時)
〇対策 :
・葉裏にこまめに霧吹き(水で湿らせる)。乾燥を嫌う。
・クサカゲロウ・ハダニタマバエなど益虫を保護。
・被害葉を早めに取り除く。
・ひどい場合は園芸用殺ダニ剤(アブラムシ用とは別)を使う。
③ コガネムシ(幼虫)
特徴: 成虫は葉をかじり、幼虫は根を食べる。芝生や鉢植えが弱る原因にも。
発生時期: 幼虫:春~秋、成虫:初夏
〇対策:
・鉢植えの土を時々ひっくり返してチェック。
・ネマトーダ(線虫)剤を使うと自然な防除ができる。
・成虫は手で捕る・夜にライトトラップを設置。
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④ カイガラムシ
特徴: 幹や枝に白いワタ状・茶色い殻状で付く。吸汁して植物を弱らせる。すす病の原因にも。
発生時期: 年中(特に梅雨〜秋)
〇対策:
・歯ブラシや濡れティッシュでこすり落とす。
・マシン油スプレー(植物油成分)で窒息させる。
・周囲の風通し・日当たりを確保して発生を抑える。
⑤ イモムシ・ケムシ類
特徴: 葉を食べる。種類によっては毒毛があり、人にも害。
発生時期: 春〜秋
〇対策:
・カマキリやアシナガバチが天敵。益虫を残す。
・毒毛虫(チャドクガなど)は触らずに剪定ごと処分。
・軽い被害はBT剤(生物農薬)が安全で効果的。
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⑥ ナメクジ・カタツムリ
特徴: 夜に出て新芽や花びらを食べる。湿った場所に多い。
発生時期: 梅雨〜秋
〇対策:
・ビールトラップ(浅い皿にビールを入れて誘引)で捕獲。
・銅テープを鉢や花壇の縁に貼る。(電気的反応で寄らない)
・落ち葉や石の下を整理して隠れ場所をなくす。
⑦ アリ
特徴: 直接の害は少ないが、アブラムシを「家畜」のように守ることがある。
発生時期: 春〜秋
〇対策:
・アブラムシを駆除して食料源を断つ。
・アリ用ベイト剤(巣に持ち帰るタイプ)**を使用。
・清掃・落ち葉処理で巣づくり場所を減らす。
という事で、ここまで有難うございました。
どうしても避けて通れない場合がありますので、知識として知っておくことはとても大切だと思います。
どうかめげずに、上手に付き合っていきましょうね。
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