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									みなさんこんにちは。
 キナリデザインの多田です。
 
 普段の設計作業にて、いったいどんなところに気を付けながら打ち合わせを進めてkinarino施工事例が仕上がっているのか、皆様のこれからのエクステリアプランのご参考になればと、ご紹介していきますね。
 
 第1回は、リゾートフルな風色テラスのつくりかた、をお送りします。
 こんなテラスがお庭だったら、わくわくして週末が待ちきれませんね。
 
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									千葉にて、テラスをご希望のお客様からのリフォームのご依頼です。
 既存のガレージの奥にプライベートガーデンが位置しています。
 芝のお庭でしたが、使い勝手のよいタイルテラスへの変更計画です。
 また、カーポートもご希望でした。ここでのポイントは、日当たりです。
 1階外壁に連窓が見えています。こちらはリビングの採光用サッシです。
 バルコニーの下に挿し込むようにカーポートの屋根が配置されますので
 リビングへの陽射しが損なわれないか、しっかりチェックしていきます。
 
 
 
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									ガレージ奥の芝のお庭です。
 ここでのリフォームポイントは、平面寸法と立面計画、です。
 平面寸法は分かりやすく、イス・テーブルを置いてみて、そこで生活するスペースをイメージしましょう。
 メインヤードの寸法をしっかり確保した上で、その周囲に目隠しや、動線を配置していきます。
 立面計画は、リビングの床と、テラス床の高さをどう計画するか、です。
 高さを揃える、リビングからステップで1段おりて床全体を下げる、またはフロアを分節して高さの異なるスキップフロアのように設えるなど、色々な手法があります。
 現場で高さを確認しながらイメージを膨らませていきます。
 
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									完成形のイメージを視覚的にはっきりイメージすることも、初期の段階で重要です。
 できればご希望のイメージ写真などあれば担当プランナーさんとの共通の認識がもてますのでおすすめです。
 今回は、南国のマリンリゾートを感じるようなモダンテラスを目指すことになりました。
 写真はマリンブルーのイメージですが、このまま外構計画に盛り込むことはできません。
 海のイメージをどこかに、パーゴラのイメージはどこへ、今回の条件に合わせて形を変えながら上手に取り入れていきましょう。
 
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									初回のイメージパースです。
 スクリーンブロックで腰壁を回し、ゆったりとした階段をレイアウトしています。
 パーゴラは都会的なアルミ製、タカショーさんのホームヤードルーフです。
 ここでのポイントは地区計画、ガイドラインです。
 建物完成後の外構工事では法的なチェックがおろそかになりがちです。
 高さのある目隠しフェンスが不可、色彩の制限がある、など計画に影響する法律は事前にチェックしておくことが必要です。
 
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									さてさて、セカンドプラン。
 重くなりがちなスクリーンブロックからデザインパネルへ変更です。
 エクステリアには色々な商品があります。メーカーさんによって得意分野がそれぞれですので、外構計画にあったメーカーさんを選定することも重要です。
 こちらはタカショーさんのデザインパネル、ユーカリです。
 
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									鳥観図で全体の外構配置をチェックすることも大切です。
 メインのテラススペースがしっかり確保できているか、動線計画はとれているか
 をチェックしていきましょう。
 エクステリアにおいても可能な限り、回遊性を意識しています。
 えーっと、行き止まりをつくらない、ことです。
 
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									テラスエントランスからの鳥瞰です。
 人の動線に沿って、なめらかにそれぞれの要素が構成されているかがポイント。
 リビングからのローベンチ、コーナーのハイベンチ、高さを変えて使い勝手の幅を広げます。視覚的な楽しさもプラス出来ちゃいます。
 
 
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									ここではベンチに使用する仕上げ材を考えていきましょう。
 ・柔らかみのあるウッド、エクステリア空間ですので、ウリンなどのアイアンウッド。
 ・エクステリアメーカーの人工木デッキ。メンテナンスフリーです。
 ・自然石貼。風合いやリゾート感にはこちらがおすすめ。
 ・タイル貼。ちょっと固い感じになりますが、高級感がでてきます。
 
 今回は座面にメイク アインストーン、立上りにはニッタイ ラスティカモザイコをチョイスしました。
 
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									こちらが今回、お客様が大変に悩みぬかれた材料です。
 15㎜角のモザイクタイル、TOYOのクロードモザイクです。
 
 これがどこに貼られるかは、また後程、、、、
 
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									さあ、お話しを外構工事の施工へと移しましょう。
 まずは、芝を撤去して根切作業です。
 根切とは、ブロックを積むための基礎をつくる溝を掘っていくことです。
 ここでは、ベース幅を意識しましょう。
 外構工事ではブロックの段数によって、基礎のサイズを変えていきます。
 段数が上がれば、基礎幅も広く取ることが一般的です。
 
 
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									ベースコンクリートを打設して、化粧ブロック1段目の根付です。
 ここでは配筋状況をチェックします。
 ブロックの段数に応じて、径何ミリの異形鉄筋を何ミリピッチ(間隔です)で配筋していくか、外構工事店各社で仕様が異なります。
 このあたりは、強度にかかわる部分ですので、事前に説明をしてもらっておくことも良いと思います。
 
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									こちらはテラスエントランスの階段下地です。
 写真に配管の点検桝が写っていますね。
 意外と、見過ごせない存在の設備配管です。
 排水が詰まってしまったり、何かの時の点検口ですので埋めてしまったりはNGです。
 既存設備に合わせて上手に階段を割付ていくことが大切。
 
 
 
 
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									施工図をみてみましょう。
 外構工事では現場でのカーブを図面通りに仕上げるためにこのような寸法図をつくります。小さい寸法がいっぱい書いてありますね。
 建物から直交方向にこまかく寸法を指定していきます。
 
 
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									こちらが施工図に従って下地ブロックを施工しているところです。
 ブロックは幅40㎝ありますが、曲線を作るときは半分の20㎝~10㎝のブロックに加工して綺麗なカーブを作ります。エクステリアの仕上がりを左右する大切な作業です。
 下地が綺麗でないと、外構の仕上がりはうまくいかないものなのです。
 
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									タカショーさんのホームヤードルーフの施工に入ってきました。
 ポイントは、柱の位置、です。
 規格寸法の商品ですので、現場で自由に切ったり、伸ばしたりは難しい。
 図面の段階でどこに柱が立つのか、邪魔にならないか、ぶつかったりしないか、
 しっかりチェックしておきましょう。
 
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									テラス外周部のスクリーンの施工をおこなっているところです。
 ポイントは地区計画やガイドラインの、解放率です。
 千葉では、外構計画には50%以上の解放性を求めている自治体が多くありますので注意が必要。
 市役所の建築指導課などでしっかり確認しておきましょう。
 
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									さあ、テラス下地のコンクリート打設完了です。
 ここまでくるとようやく空間のイメージが見えてきます。
 逆に、ここまできて、あれ、イメージと違うかも、、、となったらさあ大変。
 そのようなことが無いように、図面をみて・現地で何度も、エクステリアのプランを練りあげていきます。
 要所に配した化粧柱が抜け感を演出してくれています。
 
 
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									さてさて、ステップを兼ねたリビングからのベンチです。
 先ほどの下地ブロックに、モルタルで下塗りをかけていきます。
 なんだか粘土細工のようですが、これには相当の技術が必要です。
 正直に申し上げて、お客様には「めいっぱい頑張りますので、仕上がりはノークレームでお願いします。」とお話をさせて頂きました。
 イメージ図面をしっかりと描き、寸法を施工図で細かく指示、あとは職人さんに思い切って仕上げてもらう、信頼関係があればこその作業です。
 
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									座面部分の石貼です。
 メイクのアインストーンを均一に配置していきます。
 建物との取り合いで気を付けることがここでもひとつ。
 通気グレーチングを使うかどうか、です。
 建物基礎上端は床下の換気をとるために、通気パッキンが施工されています。
 サッシ下いっぱいでエクステリアの要素を計画する場合、通気にどう配慮するか、要チェックです。
 
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									座面につながる側面のモザイクタイルの施工状況です。
 さきほど、TOYOクリードモザイク、15㎜、お客様がすごく悩まれていたタイルが
 座面コーナーに貼り付けられてきました。
 座ったときに、自然な感じか、子供たちが転んでぶつかってもけがをしないか、悩みに悩んだ部分です。
 何枚で曲げるのがよいのだろう、、、7枚?5枚? いやいや3枚???
 結果は施工事例でチェックしてみて下さいね。
 モザイクタイルは面が丸みをもったラウンドタイプを選ぶことも重要です。
 
 
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									さてさて、床タイルの施工に取り掛かっていきましょう。
 エクステリアでは木彫の長尺タイルを使うこともしばしば。
 リビングルームのフリーロングをイメージさせる商品ですね。
 リクシル、ニッタイ、ダントーなど、色々なメーカーの商品があります。
 張り方のポイントは、方向、です。
 建物に平行か、直交か、仕上がりのイメージが変ってきますので、こちらも検討が必要です。できるだけ、切物が発生しない方向を選ぶのがおすすめです。
 
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									ガレージからタイルテラスへと入っていくためのホワイエ的空間。
 既存のガレージ奥にテラスを計画しているのですが、土間コンクリートからいきなりテラスへ繋げてしまうのはちょっと、いきなり感がでてしまいます。
 そんな時は、高さは変えなくてよいので、ワンクッション、のスペースを挿し込みましょう。
 今回は砂岩を縁石として、300角タイル貼のホワイへ空間を設えてみました。
 エクステリアの仕上がりを左右する技ありなポイントです。
 
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									300角のタイルを貼ってみました。
 土間コンクリートからの繋がりに比べて、自然なアプローチに仕上がってきています。
 木彫タイルとのサイズの違いも遊びゴコロがあってグッドですね。
 
 入り口の階段は高低差30㎝なのですが、あえて3段、1段当たり10㎝のローステップとしています。
 日常の忙しい時間から、ゆったりとしたオフタイムへ、緩やかに割り付けた階段を上がるときに少しでもペースダウンしていただけたら、と思っています。
 
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									さてさて、終盤戦です。
 リクシル カーポートSCの施工にとりかかりましょう。
 既存の土間コンクリートをカットして、柱を建て込んでいきます。
 カーポートは意外と、屋根の高さが問題になりがちです。
 イメージより高かった、ちょっと低いなあ、って思われることがありますので
 設計段階で、しっかりと高さを確認、イメージしておくことが大切です。
 
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									ルーフが取り付いて施工完了です。
 ルーフには柔かなマテリアルカラーを選んでいます。
 上品な木彫屋根が浮遊感ある、近未来的なフォルムが人気のエクステリア商品です。
 あっと、大事なポイントがもう一つ。
 カーポートの屋根幅にご注目下さい。すこーし、幅が小さいような気がしませんか?
 はい、窓の軌跡と干渉するので、屋根パネル1枚分、136㎜を特注で切詰加工しています。
 取り付けた後に、窓とぶつかっちゃうのは困りますものね。大事なポイントです。
 
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									最後にリゾートライクなグリーンが植え込まれてリゾートテラスの完成です。
 これらのヤシ、ドラセナ、ユッカ、オリーブなどなど、お客様がご自身で植えられたんですよ。プロ顔負けの仕上がりに脱帽です。
 端正に設えたテラスに野趣満点のグリーンが入ることで、なんとも言えない深い魅力あるプライベートガーデンが完成しました。
 
 kinari no design method ~リゾートフルな風色テラス の つくりかた~ いかがでしたか?これからエクステリア、外構工事を計画される皆様の、少しでもお役に立てれば嬉しいのですが。
 では、皆様にお会いできることを心待ちにしております。
 
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