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									みなさんこんにちは。
 キナリデザインの多田です。
 
 普段の設計作業にて、いったいどんなところに気を付けながら打ち合わせを進めてkinarino施工事例が仕上がっているのか、皆様のこれからのエクステリアプランのご参考になればと、ご紹介していきますね。
 
 第4回は、ミュージックスタジオのアネックス、をお送りします。
 こんなお洒落なミドルガーデンなら夏休みを満喫できますね。
 
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									こちらは四街道市にて、2019に完成したガレージとテラスがおしゃれなエクステリア。
 当社施工事例にアップさせて頂いているお客様です。
 この度、敷地南側の隣接地をご購入されたので、こちらの既存ガーデンテラスと一体的なミドルガーデンを計画して欲しい、とのご要望です。
 
 道路から見て、最初の入り口部分をフロントガーデン、リビング前の主庭をミドルガーデン、建物裏手の北側をバックガーデン、と言います。場所によって名前が違うんですね。
 
 
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									既存建物のフロントガーデンを南へと沿っていくサイドアプローチ。
 こちらを南へと歩いていくと、、、、
 
 
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									こちらが、今回計画前の現状敷地です。
 南側の隣地に対しては化粧ブロックでクローズ、プライベートなミドルガーデンを計画していました。
 道路から高台になっている計画地の場合は、歩行者の視線を十分にチェックしておきましょう。
 プライベートガーデンなのに、外部からの視線が気になってしまうと、ゆったりと過ごすのが難しくなってしまいます。
 目線レベルで立面を検討して、各部高さを決定していくのがおすすめです。
 
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									南側の土地を造成して、今回はこのようなプランを目指しましょう。
 ポイントはゲスト用のクローズドガレージです。
 まず、乗り入れる車両の寸法を確認します。今回はBMW7シリーズ 奥行き5.4mです。
 オーバーオアの開閉、トランクの開け閉めなど考慮すると、車両サイズ+1mくらいは必要となります。
 意外と多いのが、車は入るけれどトランクがあけにくい~、です。
 そして、クローズの場合、このようなオーバードア(跳ね上げ式の門扉)を使うことが多いのですが
 注意すべきは、有効通過高さ、です。キャリアを装着した車など、屋根がゲートにぶつかってしまうこともありますので、必要な高さもしっかりチェックしましょう。
 
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									こちらが、既存のミドルガーデンです。
 お隣との境界はおしゃれな塗り壁でクローズしています。
 高さが1.2mを超えるブロック塀には3.4m以内の間隔で控壁が必要となります。
 控壁とは、建築基準法で規定される、補強用の支え壁のことです。
 使い勝手上、邪魔なことが多いので、その場合は、壁高さを1.2m以下の計画とします。
 目隠しの高さが欲しい場合は、アルミ製のスクリーンなども検討してみましょう。
 
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									さて、そのような隣地塀を一部解体して、アネックスへのガーデンへと繋いでいきます。
 隣接地に今回計画の建物はミュージックスタジオです。
 防音性の高い、プレキャストコンクリートのハウスメーカーさんを選ばれたそうです。
 遊びゴコロに紅一点の挿し色、玄関の赤いドアがスタジオへの入り口です。
 計画のポイントは隣地との高低差、ですね。
 50cmほど、お隣が高くなっています。階段が必要なのですが、最低限の階段とするか、ゆったりと見栄え良く、景色の一部となるステージのような階段とするか、敷地全体の面積を考えて、ベストなバランスのプランとなるようにじっくり検討することがおすすめです。
 
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									こちらの鳥瞰パースで検討するポイントはどのようなところでしょうか。
 開口部を平面上、どこに配置するかが大切です。
 玄関正面に配置すると最短で、一直線にアネックスへアプローチできるのですが、今回の案はちょっと変化を加えましょう。
 赤い玄関ドアと対角線上に開口部を計画してみました。
 玄関への距離がでて、芝のお庭を眺めながら、回遊するようにアプローチできるようになりますね。
 階段もワイドなL型のデザインとして、既存テラスとのつながりを強くできます。
 敷地を一番効果的に仕上げるパターンを検討していくことが大切です。
 
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									スタジオが完成しました。
 建物外壁にアルミのルーバーが計画されています。
 こちらは既存建物正面のルーバーに合わせたファサードのアクセントのようです。
 増築する際は、既存のデザインを踏襲しつつ、新たな暮らしの動線を取り込んでプランニングする必要があります。担当のエクステリアプランナーさんにしっかりチェックしてもらいましょう。
 
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									それでは、今回の外構計画の工事スタートです。
 なんといっても大事なガレージ寸法です。
 掘削完了時にスケールを当てて、実際の寸法を計測します。
 ポイントは、ガレージの寸法ももちろんなのですが、奥へと繋がるお庭の寸法もしっかりチェックです。意外と、ガレージ優先だけでチェックしていると、あれ、お庭のスペースがきついなあ、、、なんてことも起こります。ブロックを積む前の現地で、全体のバランを見て、イメージ通りかどうかチェックすることが大切です。
 
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									ガレージ、ガーデンの主要寸法がチェックできたら、擁壁の施工にとりかかります。
 ベースの配筋を進めていきますが、この時点でも寸法以外のチェックポイントがあります。
 写真右側になんだかちょっと三角な?スペースがあります。
 これはなんだろうと、作業がすすんでいくと、、、、
 
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									このような三角形の囲みが作られ始めました。
 これは、階段上のゲート脇に計画した植栽スペースの1段目となります。
 ベースコンクリートにもなんだか長方形の穴のようなものが空いていますね。
 これは、シンボルツリーを植えたときに、植込み内に水が溜まってしまうのを防ぐためのものです。
 植栽は一番最後に植え込むのですが、一番最初のブロック基礎施工の段階で取り合いをしっかりチェックしておきましょう。
 
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									ブロックが上部まで積みあがってきました。
 使用しているのは、エスビック レコム2SP グレー です。
 擁壁用の型枠ブロックとなります。
 外観からは分からないのですが、普通ブロックとの大きな違いがあります。
 それは、ブロック内部にコンクリートを総充填する、ということです。
 外観はブロックですが、内部は鉄筋コンクリート、でしっかりとした土留めとなります。
 
 
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									ですので、型枠ブロックを積み終えると、次の工程に移ります。
 こちらはコンクリート充填のために、生コン車からコンクリートを圧送するためのポンプ車です。
 
 
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									このように、型枠ブロック内部にコンクリートを流し込んでいきます。
 コンクリートミキサー車とポンプ車の両方が乗り入れてきますので、外構工事中は十分な工事車両スペースが必要となってきます。
 
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									土留めブロックの施工を追いかけるように階段廻りの施工が進んでいきます。
 階段を計画する際のポイントは踏み面(床)と蹴上(立上り)のバランスです。
 45㎝、ってなんの数字でしょうか。
 使いやすい階段の踏み面と蹴上の寸法の合計は45㎝がおすすめです。
 こちらの階段は床30㎝、踏み面15㎝で合計45㎝となります。
 ひとつの目安として覚えて頂けると、ご自宅の階段を計画するときに役立つかもしれませんね。
 ちなみに、踏み面5㎝、蹴上40㎝は???? 梯子、なんです。
 
 
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									玄関ポーチのタイル貼もすすみます。
 音楽スタジオなので、ポーチをピアノの鍵盤に見立てた計画です。
 こんなご要望を頂いた際に、まず最初に行うのが、現物の寸法チェックです。
 
 
 
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									鍵盤の実際の寸法を確認して、既存ポーチの寸法に合わせてスケールを決めていきます。
 サイズはもはや、どんなタイルでもこのような寸法はありませんので、現場で切断加工となります。
 ダントー レバンテ 48㎜ 98㎜の2種類を短冊状に加工して仕上ていきます。
 オリジナルのご要望にも目いっぱいの好奇心で対応してくれる外構工事会社さんに出会えたら、もう言うことなしっ、です。
 
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									階段上部にはスライドドア、リクシルのアーキスライドです。
 扉は中吊の状態で、端部の幅広な支柱で支えられています。スムーズな開閉が特徴です。
 一方で、レールタイプの商品、例えばリクシル アウタースライド、などもあります。
 床にガイドのステンレスレールを設置して、その上を扉が動きます。少し動作が重くなりますが、しっかり感がでてきます。
 どちらがご自宅の計画にあっているか、このようなところもチェックしましょう。
 
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									ガレージをクローズするオーバードアです。
 こちらはリクシル ワイドオーバードアS2 電動タイプです。
 ポイントは支柱の位置です。
 アームの先に支柱が立っているのが見えるかと思います。
 意外と、このアームと支柱がくせものです。
 ずばり、邪魔なのですっっ(メーカーさん、すみません、、、)。
 内部の動線をしっかりと考慮して、邪魔にならない配置を検討することが大切です。
 
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									オーバードア、門扉、機能門柱が間口にぴったりと収まりました。
 ポイントはオーバードアの左右の必要空き寸法です。
 上下の動作時に、左右に若干ゆれることがあるため、50㎜以上の空き空間が必要となります。また、床との隙間も80㎜となります。
 仕上がったときに、あれ、思ったよりあいちゃってるな、ということの無いようにこちらも事前にしっかり確認しておきましょう。
 
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									こちらは、隣地を繋ぐ階段の施工中。
 メイク ブイグラニット バサルトを使っています。
 コンクリートで基礎を作り、その上に一個ずつ、丁寧に並べていきます。
 最後は目地にモルタルを充填して完成です。
 
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									さてこちらは玄関までのインターロッキングの通路です。
 中央は芝貼のドックランとなりますので、スペースを囲むように通路を配置します。
 ポイントはインターロッキングです。
 エスビックのARPオリジナルを使っています。
 厚みが6㎝のコンクリート平板のため、タイル貼のように下地コンクリートの打設が不要となります。コストを抑えて様々なデザインが可能ですので、ご検討されてみてはいかがでしょうか。
 
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									さあ、最後は植栽を植え込んで完成となります。
 階段を上がったところにシンボルツリーの常緑ヤマボウシを配置しました。
 大きく成長して、数年後には玄関脇に木陰ができたら素敵ですね。
 
 
 kinari no design method 〚ミュージックスタジオのアネックス。〛の つくりかた。
 いかがでしたか?これからエクステリア、外構工事を計画される皆様の、少しでもお役に立てれば嬉しいのですが。
 では、皆様にお会いできることを心待ちにしております。
 
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